天に手を、古に舞う

何度目かの清兵衛ブログ

へーすけの唄

曖昧な月夜の晩に 放られた君はへーすけ
3センチ伸びた光を 辿って行く君はへーすけ

白銀の毛並みが良く 煌めいた君はへーすけ
寂しさを好奇に変えて 進んでく君はへーすけ

月夜の影のキャベツ畑を 進むへーすけ
声を掛ける なぁさ、なぁさ、

世は事もなし それも彼も
神はいずこへ ドゥルラ、ドゥルラ、
世は情け
何もかも知って悟ってうろうろうろうろうろうろしてるのかい?

なぁさ、なぁさ、


うとうとと歩くリズムで 誘って行く君はへーすけ
嗅覚で天国の門 進んでいく君はへーすけ

眩いほどの階段を一つ 登るへーすけ
声を掛ける なぁさ、なぁさ、

命は短し、歩けよへーすけのワルツ
リンスタラ、リンスタラ、
命は軽し
君がいなくとも世はさギリヤギリヤギリヤと回るよ

なぁさ、なぁさ、


世は静かし、夜はやさし、世は謳歌し、夜は、

世は事もなし それも彼も
神はいずこへ ドゥルラ、ドゥルラ、
世は情け
何もかも知って悟ってうろうろうろうろうろうろ

命は短し、歩けよへーすけのワルツ
リンスタラ、リンスタラ、
命は軽し
君がいなくとも世はさギリヤギリヤギリヤと回る

なぁさ、なぁさ、

化け猫の花火

群青が落ちる通り 提灯と金魚が染まる
龍笛と鉦の音が 彼方より耳に届く
謡物誘われるは 出羽よりの妖なり
蝉の声、ともる灯り 儚きは浴衣姿

柘榴の花びら踏みつけて 無数の金魚と提灯と
祭囃子に語りゆく 子供に化けた化け猫は
愛を探して出店を覗く

シャンシャンテントシャンシャントテン

山車蔵が開くを待ち 担ぎ手は甘酒交わす
篠笛の音と共に 御輿にも神が宿る

稲荷神社を泳ぐ金魚 掬うはやさし星までも
揺らす風鈴戯れる 甘酒片手に化け猫は
愛を探して御輿にのぼる

シャンシャンテントシャンシャントテン

祭らる神を焚き付けて 柘榴の花びら天に舞え
金魚と提灯泳がせた 花火を上げた化け猫は
愛はここかと高らか笑う

シャンシャンテントシャンシャントテン