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天に手を、古に舞う

何度目かの清兵衛ブログ

夜泣き子と座敷童子(未完成)

てんてんてんとて 歌う童は 障子の影しか 生きられぬ りゃんりゃんりゃんとて 笑う童は 座敷の隙間に いざのうて 儚き命を 悟りして どちらを摘むも お前次第 そもや 夜分遅くお集まり 今宵 語る話は 座敷童子 我がが 赤子の頃 夜泣き子也て 何処(いずく) …

錦のお狐さま(未完成)

錦のお狐様はずっど見でる 錦にはよ、天の遣いのお狐様がおっぺしだ こないだよ、白銀(しろがね)の社に参ったどきだ いづも朽ちた柳行李に青い芥子の花をくっちぇやんだ そん日はあるってかえっぺどおもで ひたひたと後をついてくる何か ずうっとついてく…

くだんの眼

くだんのまなこの深さを知ってっがい?おめは知らねぇべがら教えたるあいづらは急にあらわれんだ体は娘だげど、顔がべごなんだ涙流しながら言わっちゃ吾妻山の松葉で喉を傷つけろとんなごと言ったってしゃーんめぇばいオレあ歌うたいだそだごどでぎねだがら…

月の都

蓮が咲く波無き海 月の都は今宵も平穏也兎の身分故には、筆とること御許したもうて友のキツネが語るは あなたが月にお戻りなさる幾度の十六夜を過ぎれども、忘れぬ想いを 友のキツネは祭のごとくコンと鳴き 月の都に戻られた あなたをかぐや様と呼ばねばなら…

だるまの面には顔が2つ

夜ごと泣き出す赤子の泣き声 達磨の面には顔が二つ土間の良さは語り尽くせぬ 世と家紡ぐ九十九となりえ 土間の良さは語り尽くせぬ 三和土の香り広がる幻想 書生となりて文豪が夢 他人の家の土間で書を読む 書生となりて文豪が夢 才に溢るる他はよしとせず 夜…

花の都

優しい音に囲まれて あぜ道を行く花嫁行列が少年は姉を遠くから眺め 鳥居を超えて花嫁は進む逢魔が時が迫る時 姉は婿の家の敷居を跨ぐふて腐れる少年は、庭で遊びふとそれに気づいた藪の中を 通り抜けると 紫陽花畑 そこで狐がコンと鳴く花の都は、誰もが望…

ブリキの金魚がゆうり、ゆうり

流るる川の両側 立ち並ぶ古家は時を忘れ水面の枯れ葉が何かを待つ 街灯だけがただ不気味に太鼓橋に飛沫が跳ねる 音なく川下より登るそれは鱗は様々に塗られ 尾は、水草の中、魚が揺れるブリキの金魚はゆうり、ゆうりと止まりて木の葉の周りを回るるは踊る金…

川のそば

時間だよ 門限の時間カラスがさ カラスが鳴くから帰ろうよ 帰ろうよ 僕と帰ろうよ 帰ろうよ 僕と今日ずっと 君を見ていてすごくさ すごく楽しかったから帰ろうよ 帰ろうよ 僕と帰ろうよ 帰ろうよ 僕と川の中帰ろうよ 帰ろうよ 川から手招きする僕の手を掴む…

泣いてサラバ

孤独の理想描いてどこへともなく歩く愚か者行き先は?と聞かれたら「海の底へ」と答える怠け者は旅をする雨が肩を濡らして雪が踝を濡らして 太陽が背中を濡らす こんな日に泣いてサラバ 昨日離れた君のいない町よ泣いてサラバ あえて叫び喘ぎ 流す涙を 下ら…

へーすけの唄

曖昧な月夜の晩に 放られた君はへーすけ3センチ伸びた光を 辿って行く君はへーすけ白銀の毛並みが良く 煌めいた君はへーすけ寂しさを好奇に変えて 進んでく君はへーすけ月夜の影のキャベツ畑を 進むへーすけ声を掛ける なぁさ、なぁさ、世は事もなし それも…

化け猫の花火

群青が落ちる通り 提灯と金魚が染まる龍笛と鉦の音が 彼方より耳に届く謡物誘われるは 出羽よりの妖なり蝉の声、ともる灯り 儚きは浴衣姿柘榴の花びら踏みつけて 無数の金魚と提灯と祭囃子に語りゆく 子供に化けた化け猫は愛を探して出店を覗くシャンシャン…