雑文
(※数字は文字数。後の調整用のため) 5 5ペタラペタ、ペタラペタ5 5 7鳴り響く子一刻鳴らす鐘楼(しょうろう)ペタラペタ、ペタラペタ7 6 7廃る石畳、参拝者居ぬ忘るる神かペタラペタ、ペタラペタ4 4 8参道、静寂を素足にて歩むペタラペタ、ペタラペタ7 7 5…
世の最も闇の刻限を知らせる、子一刻の鐘が鳴り響 いた。 何処からだろうか、この参道の先から聞こえたよう には思えない。この薄靄のせいもあるだろう、光指す行灯の他に明 かりもない参道の先に人気は感じられない。また、時折見せる納屋の作りに鳥居が見…
**************************************************************われだれぞ 練り歩く ワルツ 百鬼夜行 さっちゃんが長 ズイラ 数多星ゆく天 人物:記憶を無くしたさっちゃん、人間の少女とし て2年生きた?場所:ヒト気のない参道。 時期:90年代のよう…
以下、奥羽風土の民俗学(著 廣高 兒升)から引用 ひとえに座敷わらしと言っても、各地の伝承の内容は異なる。 近年では、比較的友好的な妖怪、家屋内に存在するだけで、富を得られるような共通の認識であるが、その原点は、江戸後期に出版された「妖怪見聞録…
「かさぁ、いらんかね」 僕の降りる駅には、珍しく傘売りがいる。 身なりは良くはないが、好好爺という言葉がピッタリなじいさんだ。 傘がコンビニでも買えてしまう世の中で、傘売りが商売として成り立つのかと思うだろう。 不幸にも僕が降りる駅は、ど田舎…
あぁ、そうなんだよ。 よく言われるけど、オレさ、自分に興味があんまり無いみたいなんだよね。 いつのまにか怪我したりしてるんだけど、その時は、ああ怪我したか、と思うくらいでさ、 あとで傷跡に気づいて、あれ、この傷なんだっけっておもったりするんだ…
今日話すのは彼の話。 彼の部屋には、いくつかの必要最低限の生活必需品しかない。 その部屋の中で、真ん中にある背の高いテーブルが唯一特色を感じるもの。 テーブルの上には必ずメロンと灰皿が置いてある。 オレはタバコとメロンさえあれば生きてい行ける…
「体は大丈夫だろうか」 え?風邪なの? 「ううん、どうも調子が悪い」 最近寝不足だからじゃない? 「今日は早く寝るとしようか」 そうしなよ 「しかしまぁ、今日も疲れたよ」 残業続きだものね 「ああ、本読まなきゃ」 明日でいいでしょ。ねなよ。 「あー…
枯橙画という物をご存知だろうか。 大抵は掛け軸の形で描かれる絵である。 そのほとんどが、大国である曹の一部の時代のものしか残っておらず、 それ以前も以後もほとんど描かれていない。 近代では、おおかた、物好きの美大生が興味をもって真似て見る程度…
※この文章は、株式会社民事カンパニーコーポによる検閲を受けております こんにちわ。お久しぶりです。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 この日記を書くのも、実に6年と半ぶりとなってしまいました。 キーボードを触るのも久し振りですので旨く書けるかどう…
彼女は非常に焦っていた。 このままではまずいと思っていた。ちらと足を見ると血が流れてきている。別に彼女が何かしたというわけではない。 彼女を見るなり、いきなり殴打されたのだ。危害を加えてきた男は、非常に興奮しているようだ。 わけの分からない暴…
ええ、、、またか、、、 君はいつも男運に恵まれないと嘆いているねぇ 覚えてないの? 前の時もおんなじこと言ってたよ。 ほらまた「こういう性格だから」って言う。 え?うーん、そうだなぁ、、、 人間の行動原理について話そうか。 人の行動原理の核になる…
やあやあ、これはこれは わざわざこんなとこにおいでなすってぇ おや、外は雨じゃあないのかい いやいや、何も遠慮はいらねぇよぉ お前さんとの仲じゃあないか ところでこんな話を知ってるかい? 雨ってのは水だよな 水にも色んな種類があるんだ いやいや、…